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マレーシア国内での転職とビザ切替について

マレーシア情報

マレーシア国内で転職をすることにしました。

マレーシア国内で転職をされた情報は多くなかったので、手続き内容や期間などに少々不安がありました。

本記事では、自らの体験談をベースにマレーシア国内で転職した際の必要な手続きを解説していきます。

この記事でわかること
  • 転職前の準備と退職手続き
  • ビザ切替に重要な「リリースレター」について
  • ビザ切替の流れ(必要書類・スケジュール)

自己紹介

まる
まる

まる(@maru_Chuotto)です。

IT企業を退職して、駐在夫としてマレーシア移住予定の一般男性です。

転職活動時に注意すべきこと

マレーシア企業には日本と異なったルールがいくつか存在します。

これらに注意しておかないと、マレーシアから出国する必要があったり、転職時にペナルティ(罰金)が発生してしまいます。

退職の通知期間(Notice Period)を確認

まずは、在籍されている企業の雇用契約書に記載がある「Notice Period(=退職願の提出時から実際に退職するまでの期間)」を必ず確認しましょう。

企業やポジションにもよりますが、一般的に【1~3ヶ月程度】が多いようです。

この通知期間を満了せずに退職をしたい場合は、通知期間分のペナルティ(罰金)を請求される可能性があります。

また、転職先への入社日調整にも必要になりますので、必ず事前に確認するようにしましょう。

僕の場合は「1ヶ月前に退職願提出」と記載がありましたが、上司との話し合いの末、ペナルティなしで即退職することができました。このように雇用契約書に記載があっても、交渉ができる可能性もあります。

転職先からオファーレターをもらう

オファーレターとは、企業が候補者に対して正式な雇用を決めた際に発行する文書のことで、採用通知書とも呼ばれています。

ビザ切替の際に提出が必須になりますので、万が一発行されない場合は、必ず転職先からもらっておくようにしましょう。

在籍企業の退職

転職先が決まったあとは、在籍企業に退職の意思を伝えましょう。

退職届(Resignation Letter)を作成する

日本では口頭のみで退職が承認されるケースもありますが、海外では上司に退職届(Resignation Letter)を提出するのが一般的です。

特別な内容を記載する必要はなく、ネット上にテンプレートも多数ありますので、それらを参考に作成しました。

  • 退職意思表明
  • 退職日
  • 感謝の言葉
  • 次のステップや重要な情報
  • 署名

【参考】【英文】退職願・退職届の書き方(テンプレート付き)

リリースレターを発行してもらう

マレーシアを出国することなく、就労ビザ切替をするのに最も重要なのが「リリースレター」になります。

移民局が要求する退職書類で、就労ビザを切り替える際には必須です。

在籍企業が発行してくれない場合は、転職先が新しい就労ビザを申請している期間はマレーシア国外に滞在しなければなりません。(※2〜4週間程度)

幸いにも発行してもらうことができましたが、会社によっては「⚪︎年以上勤務していないと発行しない」などの規定があるケースも多いようです。

就労ビザの切替スケジュール(キャンセルと新規発行)

リリースレターを持っていれば、

  • 前職が就労ビザ(旧)をキャンセル申請から10日程度
  • ビザエージェント(転職先)からMDECに就労ビザ(新)申請申請から14日程度

非常にシンプルなステップで就労ビザの切替は完了します。

しかし、就労ビザ切替には【3ヶ月】かかりました…(※通常より明らかに時間がかかっています)

実際のスケジュールは以下の通りです。

スケジュール
  • 04/30
    退職確定

    退職届が受理されて、4/30付での退職が確定

  • 05/07
    エージェントに必要書類を提出

    転職先から紹介されたビザエージェントの指示に従って手続きを進めていきます。

    • パスポートのコピー(14か月以上有効で、空白ページが少なくとも6ページ必要)
    • 転職先との雇用契約書
    • 職務経歴書(英文)
    • パスポートサイズの顔写真(35mm x 50mm、6ヶ月以内に撮影青い背景)
    • 大学の卒業証明書(英文)
    • リリースレター(前職が発行)
    • 電子申告納税申告書またはマレーシアで税務書類が開かれたことの証明
  • 06/18
    エージェントからMDECに就労ビザ(新)申請

    ※MDECとは「マレーシア・デジタルエコノミー公社」と呼ばれる政府機関です。

  • 06/31
    前職が就労ビザ(旧)をキャンセル

    本来であれば、就労ビザ(新)申請前に就労ビザ(旧)をキャンセルする必要があったようです。パスポートを前職に預けて、就労ビザのキャンセルをしてもらいました。

  • 07/10
    就労ビザ(旧)のキャンセルが承認

    「キャンセルが承認された」と前職から連絡が来たのでパスポートを回収しに行きました。

  • 07/11
    エージェントがMDECに就労ビザ(新)申請を再開

    パスポートにある就労ビザがキャンセルされたページをコピーしてエージェントに送付。ようやく就労ビザ申請が再開されました。

  • 07/23
    MDECが就労ビザ(新)を承認

    2週間以内に承認されました。

  • 07/24
    MDECにパスポートを提出

    就労ビザを貼り付けてもらう必要があるので、パスポートをエージェントに預けました。

  • 07/25
    パスポートが返却され、就労ビザ切り替えが完了

スムーズに申請できれば、1ヶ月で完了します。

遅くなった理由は2つです。

1つは、転職先とエージェントの契約書締結が滞り、申請がなかなか始まりませんでした。(※5/7-6/18の期間)

更に、就労ビザ(新)申請前に就労ビザ(旧)キャンセルしていなかったこともあり、予想以上に時間がかかりました。

上記がなければ、下記のようなスケジュールで【1ヶ月程度】で申請完了したかと思います。

理想のスケジュール
  • 4/30
    退職確定

  • 前職が就労ビザ(旧)をキャンセル

  • エージェントに必要書類を提出

  • 5月中旬
    就労ビザ(旧)のキャンセルが承認

    キャンセル申請から10日程度

  • エージェントからMDECに就労ビザ(新)申請

  • 5月下旬
    MDECが就労ビザ(新)を承認

    申請から14日程度

  • MDECにパスポートを提出

  • パスポートが返却され、就労ビザ切り替えが完了

    提出から1日程度

まとめ

転職前には「Notice Period(=退職願の提出時から実際に退職するまでの期間)」を必ず確認しましょう。

リリースレターがない場合は、転職先が新しい就労ビザを申請している期間はマレーシア国外に滞在しなければなりません。(※2〜4週間程度)

スムーズに申請できれば、就労ビザ切替は1ヶ月程度】で完了します。

・前職が就労ビザ(旧)をキャンセル:申請から10日程度

・エージェントからMDECに就労ビザ(新)申請:申請から14日程度

・MDECにパスポートを提出して返却される:提出から1日程度

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