2023年に日本を離れ、マレーシア・クアラルンプールで暮らし始めて1年が経ちました。「マレーシア=物価が安い」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、最近は円安や物価上昇の影響もあり、体感的には以前ほど“格安”ではなくなってきた印象があります。
2024年時点の最新情報をもとに、クアラルンプールで一人暮らしをする場合の費用(住宅、食費、交通、医療など)の最新情報を、マレーシア現地のメディアや口コミをもとにまとめましたので、紹介していきます。
注:この記事では1RM(リンギット)を32円として計算しています。(2025年4月現在)
- マレーシアの生活費がイメージできる
- 物価は上がっているのか
自己紹介
まる(@maru_Chuotto)です。
IT企業を退職して、駐在夫としてマレーシア移住中の一般男性です。
住居:都心と郊外でかなり差あり
2024年現在、クアラルンプールの中心部で1ベッドルームのコンドミニアムを借りる場合、RM2,000~2,500(約64,000~80,000円)が相場です。
駅から近い新築・プール&ジム付きの物件も多く、設備面では日本より満足度が高いと感じます。クアラルンプールを離れると、RM800(25,600円)から見つけることが可能です。
僕の周りだと、住居コストを抑えるためにルームシェアを選んでいる人が多い印象です。
たとえば、キッチン・トイレは共用で、個室だけを借りるタイプの物件なら、RM500〜1,000(約16,000〜32,000円)で生活している同僚もいます。
部屋にバスルーム付きの「マスタールーム」を選べば、プライベートもある程度確保できます。
食費
マレーシアは外食文化が発達しており、ローカル料理であればかなり安価に済ませられます。
一方で、日本食や西洋料理、ヘルシー志向のレストランは日本以上の価格になることもあります。
自炊中心の場合
ローカルスーパーや市場を利用すれば、1ヶ月でRM500~700(約16,000~22,400円)程度で自炊が可能です。
- 牛乳(1L):RM8(約256円)
- 卵(12個):RM8.5(約272円)
- 玉ねぎ(1kg):RM4.5(約144円)
- 鶏肉(1kg):RM9(約288円)
ローカル米や調味料は安価ですが、日本の食材を買うと割高になります。
よって、自炊で日本と同じような料理を作ろうとすると、日本滞在時よりも食費が高くつきがちです。
外食中心の場合
- ローカルの屋台やフードコート:RM8〜15/食(約256〜480円)
- レストラン:RM20〜50/食(約640〜1,600円)
1日3食外食にすると、月RM1,200(約38,400円)以上は見込んだ方が良いです。
公共料金
光熱費やインターネット代は以下が目安です。
- 電気代:RM100〜200(約3,200〜6,400円)※エアコンの使用量による
- 水道代:RM20以下(約640円)
- インターネット:RM100〜150(約3,200〜4,800円)
電気代は、エアコンの使用量や乾燥機の使用頻度によりますが、水道代は格安です。
通信環境は安定しており、在宅ワークでも全く問題ありません。
交通費
自動車を所有する場合
マレーシアでは車を持つ人が多く、自動車関連の費用は以下の通りです。
ガソリンはリットルあたり「RM2.05/L(約65円)」と破格の安さです!(安い順に世界で10番目)
- 車両価格(Perodua Myvi 新車):RM50,000(約160万円)前後
- ガソリン:RM2.05/L(約65円)
- 任意保険+自動車税:年RM1,500〜2,000(約48,000〜64,000円)
- メンテナンス費:半年ごとにRM200〜(約6,400円〜)
- 駐車場・高速代:月RM100前後(約3,200円)
合計で、月RM400〜500(約13,000〜16,000円)が目安です。
公共交通機関を利用する場合
- MRT/LRTなどの電車運賃:RM1〜3(約32〜96円)
- パス(1ヶ月定期券):RM50(約1,600円)
- Grab(配車アプリ):短距離RM6〜10(約192〜320円)
市内中心に住み、電車+Grabをうまく使えば月RM100〜150(約3,200〜4,800円)ほどに収まります。
ただ、最近はGrabの価格も少しずつ上昇している気がしています。
余暇と娯楽
- 映画チケット:RM15〜20(約480〜640円)
- カフェ(カフェラテ1杯):RM10〜15(約320〜480円)
- 週末の外食やショッピング:人によって差あり
外出頻度やライフスタイルによりますが、月RM300〜500(約9,600〜16,000円)くらいは見ておくと安心です。
まとめ(マレーシアにおける生活費)
2024年現在、クアラルンプールで一人暮らしをした場合の生活費は、月RM3,500〜5,000(約112,000〜160,000円)が目安となります。
マレーシアの物価は、2023年と比べてじわじわと上がってきています。
とくに住居費と食費においては、実際に生活していても「マレーシアに来る前に想像していたよりも生活コストは高いな」と感じます。(日本食中心の暮らしをしている影響もありますが)
以下に、昨年との比較をまとめます。参考になれば幸いです!
項目 | 2023年 | 2024年 | 変化ポイント |
---|---|---|---|
住居(都心1ルーム) | RM1,500(約48,000円) | RM1,500〜2,500 (約48,000〜80,000円) | 新築や駅近は値上がり |
食費(自炊) | RM400〜600 (約12,800〜19,200円) | RM500〜700 (約16,000〜22,400円) | 食材価格がじわじわ上昇 輸入品も高めに |
食費(外食) | RM1,000〜 (約32,000円〜) | RM1,200〜 (約38,400円〜) | ローカル飯はまだ安い 日本食は変わらず高価 |
公共料金 | RM150 (約4,800円) | RM200〜300 (約6,400〜9,600円) | 特に大きな変動なし |
インターネット | RM100〜150 (約3,200〜4,800円) | 同程度 | 特に大きな変動なし |
自動車関連費用 | RM400〜500/月 (約13,000〜16,000円) | 同程度 | 特に大きな変動なし |
公共交通 | RM80/月 (約2,560円) | RM100〜150/月 (約3,200〜4,800円) | Grabの最低料金や混雑時の変動がやや上昇 |
娯楽費 | RM300〜500 (約9,600〜16,000円) | 同程度 | 特に大きな変動なし |
参考記事:
The Average Cost of Living in Malaysia
Numbeo – Cost of Living in Kuala Lumpur 2024
Expatistan – Cost of Living in Malaysia (2024)
Cost of Living in Malaysia in 2025: Rent, Transport & Monthly Expenses
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