異国での生活は何かとストレスがつきもの。思いがけず体調を崩してしまうこともありますよね。
日本ではかかりつけ医がいても、ここはマレーシア。突然の体調不良の際は戸惑ってしまう方もいるのでは?
そんな僕も、今回後頭部にしびれのような神経痛を発症し、念には念をで現地の病院を受診することにしました。
初めての海外医療機関。しかも神経系。
「英語でうまく説明できるかな…」
「どの病院に行けばいいの?」
「日本語通訳付の医療機関はあるのかな?」
そんな不安を感じながらも、実際に行ってみたことで得られた気づきや安心感を、この記事でまとめておきます。
- 総合病院・専門病院とクリニックの違いについて
- 日本語通訳が対応してくれる総合病院・専門病院とクリニック一覧
- 予約から診療、お支払いまでの流れ
自己紹介
まる(@maru_Chuotto)です。
IT企業を退職して、駐在夫としてマレーシア移住中の一般男性です。
総合病院・専門病院とクリニックの違いは?
まず最初に悩んだのは「どの病院に行けばいいのか・・・」
日本語通訳がいる病院を選ぶ際、総合病院・専門病院とクリニックの違いを理解しておくと、受診の際に自分に合った施設を選びやすくなります。どちらにも特徴があり、状況に応じて最適な医療機関を選ぶことが大切です。
総合病院・専門病院
総合病院は、さまざまな診療科を持つ大規模な医療機関です。
- 診療科の数が多く、多様な症状や疾患に対応できるのが特徴です。
- 高度な医療設備(CTスキャン、MRI、手術室など)が整っており、緊急の治療や入院が必要な場合にも対応できます。
- 複数の専門科があるため、専門的な治療や診断が可能です。例えば、心臓の病気やがん治療に特化したセンターが設置されている場合もあります。
- 予約なしでの受診も可能ですが、待ち時間が長くなることがあります。
クリニック
クリニックは、一般的に外来診療のみを行う小規模な医療機関です。
- 診療科が限られていることが多いですが、内科や皮膚科、婦人科、歯科など、特定の診療科に特化していることが多いです。
- 待ち時間が比較的短いという利点があります。また、必要に応じて他の病院へ紹介されることもあります。
- 入院が必要な場合や手術が必要な場合は、総合病院へ紹介されることが一般的です。
- 短時間での診察や相談を希望する方に向いています。
どちらを選ぶべきか?
- 総合病院:高度な治療が必要な場合や、複数の症状を一度に診察してもらいたい。
- クリニック:軽い症状の確認や、通院しやすい場所で気軽に診察を受けたい。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、受診する際には自分の症状やニーズに合わせて施設を選ぶことをおすすめします。
日本語通訳が対応してくれる総合病院・専門病院とクリニック一覧
今回は症状が神経系だったこともあり、設備が整っていて日本語通訳がいる総合病院を探しました。
リサーチにあたっては、KL日本人会のHPのマレーシア病院情報とても参考になりました。
こちらを見ていただくと、クアラルンプール市内および近郊(モントキアラ、バンサー、ペタリンジャヤなど)には、日本語対応が可能な医療機関が多数あることがわかります。
総合病院からクリニックまで、いずれも公式に日本語対応サービスが提供されており、予約なしで日本語でのサポートが受けられます。
※情報は変更される可能性があります。診療内容や通訳の有無などは、必ず事前に公式サイトでご確認ください。
今回はバンサーにある”パンタイ病院”に行ってみました。
予約から診察、お支払いまでの流れ

パンタイ病院には、電話で直接予約をしました。
日本語通訳の方が、担当医の空いている時間を確認して折り返し電話をしてくれます。
その時間が問題なければ、「担当医の名前」「受付がどこにあるか」を教えてもらい、予約完了です。
受付で提出したもの
- パスポート(本人確認用)
- 会社の医療保険カード/証明書
“I’d like to use my company insurance.”(会社の保険を使いたいです)
と伝えると、受付で適用可否を確認してくれます。
受付の方は親切で、英語もゆっくり話してくれたので、緊張せずにやり取りできました。
受付後の流れ:待合室で名前を呼ばれて診察へ

受付が終わると、そのまま待合室で待機。
この日は20分ほどで名前を呼ばれましたが、どれくらい待つかは事前には分かりません。
- 電光掲示板などはなく、スタッフが直接名前を呼んでくれる
- 暇つぶし用に本やスマホなどを持っていくと安心
- 院内は空調が効いているので、羽織を持っていくのがおすすめ。
そして、順番になると受付のスタッフが名前を呼んでくれ、そのタイミングで通訳の方も同席してくださり、診察室へ案内されました。
診察の様子:通訳サポートで安心して症状を伝えられる
診察室では、医師と通訳の方が待っていてくれました。
医師は英語で質問 → 通訳が日本語に訳す → 僕は日本語で回答という流れ。
- Doctor: “When did the pain start?”
- 通訳:「いつから痛みがありますか?」
- 私:「3日くらい前からです」
- Doctor: “Can you describe the pain? Is it sharp, dull, or tingling?”
- 通訳:「どんな痛みですか?鋭い?鈍い?しびれる感じですか?」
- 私:「しびれる感じです」
医師の印象も落ち着いていて、丁寧に症状を確認してくれました。
通訳がしっかりサポートしてくれるので、「伝わらなかったらどうしよう」という不安はほとんどなく、安心して話せました。
支払いと薬の受け取り:クレジット払い&薬の説明も丁寧
診察が終わった後は、再び受付に戻って支払いと薬の受け取り。
- 支払いはクレジットカード・デビットカードも可
- 英語の領収書や診断書も発行可
- 薬の説明も英語で紙に書いてくれるので安心
薬は受付に併設された薬局で受け取りました。
服用のタイミングや回数も簡単な英語で説明され、不明点があれば通訳の方が補足してくれます。
まとめ
初めてのマレーシアでの病院受診は不安でしたが、
「日本語対応」「丁寧な案内」「設備の整った環境」があったことで、予想以上にスムーズに進みました。
- 予約前に「通訳がいるか」を確認
- パスポートは必須
- 待ち時間は読書やスマホで気楽に
- 通訳の方がいれば、英語での問診も心配なし
移住や長期滞在を考えている方には、病院の使い勝手や雰囲気を知っておくことが、生活への安心感につながるはずです。
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