2025年5月2日に日米同時公開となるマーベル映画『サンダーボルツ』。
予告編に登場した、フローレンス・ピュー演じるエレーナが超高層ビルからジャンプするシーンを見て、「どこのビル?」「実在するの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
建物の正体は、マレーシア・クアラルンプールにある「ムルデカ118」という超高層タワーです。
この記事では、映画の撮影ロケ地として使われた「ムルデカ118」を詳しくご紹介します。
- 「ムルデカ118」はどんな建物?
- 「ムルデカ118」の名前の由来
自己紹介
まる(@maru_Chuotto)です。
IT企業を退職して、駐在夫としてマレーシア移住中の一般男性です。
フローレンス・ピューの“ジャンプ”で世界が注目
フローレンス・ピューが自ら、このタワーからジャンプした様子がメイキング映像に収められています。
「危険だし、保険も降りない」という理由からスタントを使う予定だったそうですが、幹部に 「絶対宣伝で盛り上がるから飛ばしてくれ」とメールで懇願し、実現したそうです。笑
ムルデカ118とは?

「ムルデカ118」とは、マレーシアにある世界で2番目、東南アジアでは最も高いビルです。118階から構成され、高さは678.9mになっています。
2014年に着工し、工費は約50億リンギ(約1560億円)もかかったと言われており、国の威信が感じられます。月4階ペースで工事が進行していたものの、コロナによる影響もあって2024年にようやく完成しました。
世界の高層ビルランキング
ビル名 | 都市名 | 国・地域名 | 高さ |
---|---|---|---|
ブルジュ・ハリファ | ドバイ | アラブ首長国連邦 | 828m |
ムルデカ118 | クアラルンプール | マレーシア | 679m |
上海タワー | 上海 | 中国 | 632m |
メッカ・ロイヤル・クロック・タワー | メッカ | サウジアラビア | 601m |
平安国際金融中心 | 深圳 | 中国 | 599m |
建築の着想:独立の象徴

名称の「ムルデカ(Merdeka)」は、マレー語で「独立」を意味し、1957年8月31日のマレーシア独立宣言で初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンが叫んだ歴史的な言葉として知られています。
トゥンク・アブドゥル・ラーマンが右手を掲げて「ムルデカ!」と叫んだ有名なジェスチャーから着想を得ています。
周辺施設:モール、ホテル、住宅、そして公園も

ムルデカ118は、ビル単体ではなく、以下のような施設を含む複合開発プロジェクトです。
コロナ影響で遅れが出ていたようですが、2025年以降には続々と周辺施設がオープンする予定です。
- モール:7階建て、300以上の店舗が入居予定。年内開業予定。
- パークハイアット・クアラルンプール:16階建て、252室の高級ホテル。2025年8月頃オープン。
- 緑地・水景施設のある公園:地域住民や観光客に開かれたレジャー・スポーツ・イベント空間として整備中。
- 65階建ての高層住宅棟(全3棟):2027年の完成を目指して進行中。
まとめ
マレーシアのシンボルであるペトロナスツインタワーが完成したのが1996年。
そこから30年かけてツインタワーはマレーシアの代名詞的存在となり、今では毎日観光客が賑わいを見せています。
今年オープンの「ムルデカ118」も近い将来、ツインタワーに取って代わる国の代名詞になるかも?
10年以上をかけて完成したムルデカ118。訪れるなら今がチャンスです!
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