妻の海外駐在が決まってよかった…と安心するのも束の間、自分のキャリア(主に仕事)の悩みは尽きません。
28歳、社会人経験はわずか6年。
社会人としてまだまだ一人前にもなっていないと自負していている中で、「駐在夫」という大きな選択をしました。
自らの選択といえど、心のつっかえとなるのが、日本に帰国後の仕事について。
①そもそも、わずか5年のキャリアで日本で再び働く先があるのだろうか?
②駐在期間に就労しないブランク期間は、帰国後の就職活動に影響を及ぼすのだろうか?
③いっそのこと海外勤務経験をすることで、キャリアアップができるのではないか?
期待と不安は常に頭の中にあります。どの選択をするのかは、もちろんまだ答えは出ていません。
これはどうしたいかの意思も関係ありますが、ビザの問題が絡んできます。
そこで今回は、自分の整理も含めて、「マレーシアのビザについて」と「駐在夫が取れる選択肢」について書いていきます。
自己紹介
まる(@maru_Chuotto)です。
IT企業を退職して、駐在夫としてマレーシア移住予定の一般男性です。
マレーシアのビザについて
もし観光でしたら、日本国籍を持っていれば、90日以内の滞在についてはビザは不要です。
ただし、入国時にパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている事と帰路(または次の目的地)の航空券の所持が必要です。
それ以外の滞在の場合、マレーシアへ入国するために必要なビザは
雇用パス、MM2Hビザ、レジデンスパス、プロフェッショナル・ビジット・パス、デジタルノマドビザ、学生ビザ(保護者ビザ)、配偶者ビザ などがあります。
各ビザの概要と滞在期間、現地での就労可否をまとめてみました。
ビザ/パス名 | 概要 | 滞在期間 | 現地での就労可否 |
---|---|---|---|
雇用パス (Employment Pass) | 一般的な就労ビザ。 月給によって3つのカテゴリーに分かれている | 1年から5年 ※カテゴリーによる | 可 |
MM2Hビザ (Malaysia My Second House Visa) | 35歳以上かつ給与や資産状況を証明すれば、観光ビザより長期で滞在が可能 | 5年間 ※延長申請可能 | 原則不可 ※50歳以上で専門職の場合のみ、週20時間以内での現地就労可能 |
レジデンス・パス (Residence Pass) | 3年間のマレーシア就労経験+月額給与15,000RM(45万円程度)を超えていれば申請可能。配偶者及び18歳未満の同伴家族もこのパスを申請でき、配偶者も就労ビザの取得なしに就労可能 | 最長10年間 | 可 |
プロフェッショナル・ビジット・パス (Professional Visit Pass) | マレーシア国内で行われるプロジェクトのために短期就労を行う外国人に向けて発給されるビザ | 最長1年 | 可 |
デジタルノマド・パス (DE Rantau Digital Nomad Pass) | 日本企業の従業員として、ITの専門性が高い職種についている リモートワーカー or フリーランサーが対象 | 1年 ※さらに1年延長可能 | 不可 |
学生ビザ・保護者ビザ | 学生ビザの有効期間は1年で毎年更新手続きを行う必要あり。保護者ビザは1家族につき1人まで発給される | 1年 ※さらに1年延長可能 | 可 ※週20時間以内の就労可能 |
駐在員の配偶者・子供の滞在ビザ | 就労ビザを取得した外国人の配偶者が取得できる。 | 駐在員の雇用パスと一致 | 不可 |
ビザやパスのカテゴリーや要件は変更される可能性があるため、最新情報を入手することが重要です。
各ビザ/パスの詳細や申請要件や詳細な制度についてはマレーシアの入国管理局や関連ウェブサイトから確認してください。
駐在夫の自分が取れる選択肢
自分の「年齢(28歳)・滞在期間(2年)」を考慮すると、妻のマレーシア駐在に帯同する場合に、取得できそうなビザは下記3つになりそうです。
それぞれの場合、どのようなメリット・デメリットがあるのか整理しました。
ビザ/パス名 | 概要 | 滞在期間 | 現地での就労可否 |
---|---|---|---|
雇用パス (Employment Pass) | 一般的な就労ビザ。 月給によって3つのカテゴリーに分かれている | 1年から5年 ※カテゴリーによる | 可 |
学生ビザ・保護者ビザ | 学生ビザの有効期間は1年で毎年更新手続きを行う必要があります。保護者ビザは1家族につき1人まで発給される | 1年 ※さらに1年延長可能 | 可 ※週20時間以内の就労可能 |
駐在員の配偶者・子供の滞在ビザ | 就労ビザを取得した外国人の配偶者が取得できる。 | 駐在員の雇用パスと一致 | 不可 |
ビザやパスのカテゴリーや要件は変更される可能性があるため、最新情報を入手することが重要です。
各ビザ/パスの詳細や申請要件や詳細な制度についてはマレーシアの入国管理局や関連ウェブサイトから確認してください。
雇用パスで現地企業に就職
海外で就労する経験を得られることは、自分のスキルアップにも繋がります。
一方で、多くの企業では、「配偶者の帯同=配偶者ビザの交付」を想定しているため
雇用パスで渡航した際には、駐在生活におけるパッケージを受けられない可能性があります。
メリット
- 海外で就労する経験を得られる。
- 履歴書にブランクができないので、帰国後の就職活動への影響が少ない。
- ダブルインカムになるので、サイドFIRE計画が更に進む。
デメリット
- 現地企業の面接に合格する必要がある
- 妻の企業は配偶者は「配偶者ビザ」での帯同が前提となっているため、駐在生活におけるパッケージを受けられない可能性が発生する
学生ビザでMBAを取得
クアラルンプールは、高い教育水準と国際性を兼ね備えた都市として、MBA留学先としても注目を集め始めています。
一方で、MBA取得は強い意志やモチベーションが重要になります。
メリット
- MBA取得による経験やネットワークが広がる
- 帰国後の就職活動にプラスに働く可能性がある
- マレーシアなら、英国や米国、オーストラリア、シンガポールのビジネススクールに通うよりも授業料を抑えることが可能
デメリット
- 入学要件を満たす必要がある
- MBAの授業料としての初期投資が必要
- 収入は妻のみ
- MBAを取得するモチベーションがないと気力が持たない。
◆マレーシアのMBAへの入学要件
CGPA:通常、4.00 のうち 2.75 以上実務経験:ほとんどの大学は最低2年IELTS:6.0 〜 6.5(TOEFLでも可の場合あり)年齢:一部の大学では最低年齢があります |
配偶者ビザで専業主夫として生活
妻の企業からの福利厚生を受けながら、2年間悠々自適に暮らせます。
一方で、子供もいないので時間を持て余す可能性があり、更に履歴書のブランクが気になります。
メリット
- 2年間、自由に過ごすことができる
- 妻の企業の駐在生活におけるパッケージを問題なく受けることができる。
デメリット
- 子供がいないので自由な時間を持て余す可能性が高い
- 収入は妻のみ
- 履歴書にブランクができるので、帰国後の就職活動に影響を及ぼすかもしれない
現時点での希望
現段階では、「雇用パスで現地企業に就職」に挑戦しようと考えています。
「配偶者ビザで専業主夫として生活」できるように駐在期間分の資産形成はしてきましたが、リアルに現地での暮らしを想像してみると時間を持て余す可能性が高いです。
「雇用パスで現地企業に就職」の場合にもいくつかの壁が存在しますが、「前例のないことだからこそ、取り組む価値がある」と思っています。
なかなか悩みはつきませんが、選択肢が決まったらまた記事にしたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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